かわまちフロンティア・・・川沿いゾーンにおけるまちなか復興の先導事業
~石巻市中央一丁目14・15番地区第一種市街地再開発事業

事業背景

 本地区は、江戸期から本町と称され、いわば石巻市 街地の発祥の地であり、その発展の中核を担ってきました。明治、大正、昭和にかけ、石巻市街地は繁栄の途をたどります。その中で川沿い地区は、水産、港湾、商業の中核がすべて集約する町としてにぎわいを極めました。

 しかし、昭和後期から商業集積の郊外化、港湾水産機能の移転・拡散等により、中心市街地の衰退が生じ、市役所の駅前移転も加わり、本地区についても大きな変容が生じていました。東日本大震災による津波は、そのような状況にあった本地区を含む中心市街地に壊滅的な被害をもたらしました。
 対象地区においての復興まちづくりでは、単なる復旧ではなく、中心部の今後のあり方と強く連動したものとする必要がありました。あわせて無堤であった川沿い地区においては、堤防のあり方とあわせた新たな取組みが求められ、周辺地区と一体となった復興まちづくりに取り組むこととなりました。

事業コンセプト

中心部ではまちなか創生をキーワードに各街区で復興まちづくりが進められています。これらは大きく駅前ゾーン、中心商店街ゾーン、川沿いゾーンにわけられます。川沿いゾーンは堤防整備、水辺の緑のプロムナードと連動し、旧北上川を新しい形で活かすまちづくり(かわまちづくり)がその基本テーマとなっています。本地区はその中で堤防を生かしたまちづくりを先導し、まちなか生活を支える拠点に位置づけられています。

~川沿いゾーンにおけるまちなか復興の先導事業~
 
復興まちづくり事業を4つの側面で構成します。   これまで旧北上川と深い関係にあった本地区を新しい形で川とつなげる環境再生を進めます。まちの人とのつながりを基本とした環境デザインとし、まちに開いた環境形成を行います。住む人がまちなかに集まって住む魅力を感じられる住まい環境をテーマとします。そして、これからの新しく再生するコミュニティを目指して、まちの運営といえる活動が生まれる組織づくりを進めます。

■まちなか居住へ

 石巻発展の起点となったかわみなと発祥の本地区から、まちなかでの新しい暮らしを発信します。地区まちづくりでコミュニティ形成を進めると共に、周辺での復興事業と連携して、歩いて暮らせる暮らし環境を高めていきます。                  

 川沿い環境を十分に活かした環境デザインとすることにより、川とともにある暮らしと景色を創出していきます。

     

■事業計画の概要
 事業名  中央一丁目1415番地区第一種市街地再開発事業
 施行者  中央一丁目1415番地区市街地再開発組合
 施行地区  宮城県石巻市中央一丁目12-1
 建築敷地面積

 約4,080

 建築面積  約1,830
 建築延床面積  8,350
 建ぺい率/容積率  43% / 約162
 構造  RC
 階数/高さ  地上7階、約27m
 住戸  79戸

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